さよならの夏~コクリコ坂から~ / 手嶌葵
光る海にかすむ船はさよならの汽笛残しますゆるい坂を下りてゆけば夏色の風に逢えるかしら私の愛 それはメロディー高く 低く 歌うの私の愛 それはかもめ高く 低く 飛ぶの夕陽の中呼んでみたらやさしいあなたに逢えるかしら誰かが弾く ピアノの音海鳴りみたいに 聞こえます遅い午後を 往き交うひと夏色の夢を 運ぶかしらわたしの愛 それはダイアリー日々のページ つづるのわたしの愛 それは小舟空の海をゆくの夕陽のなか 振り返ればあなたはわたしを 探すかしら散歩道にゆれる樹々はさよならの影を落とします古いチャペル風見のとり夏色の街は見えるかしら昨日の愛 それは涙やがて 乾き 消えるの明日の愛 それはルフラン終わりのない言葉夕陽の中 巡り逢えばあなたは私を抱くかしら
0 Comments
July 8, 2023